にちにち悠々でも取り扱いを行っている鉄のフライパン。しっかりとメンテナンスを行えばテフロン加工のフライパンよりもずっと長く使うことができますが、肝心の「お手入れ方法」についてご存知ない方も多いはず…。
でも鉄フライパンのお手入れは覚えてしまえばそんなに難しいものじゃないんです。
日常的に自分の手でメンテナンスを重ねることでより愛着が生まれてくるのも鉄フライパンの楽しみの一つ。
今回は簡単に出来る鉄フライパンのお手入れと取り扱いについてご紹介いたします。
もくじ
▶ 初めて使う時が"とても肝心" 「油ならしの方法」
▶ 調理前のお手入れ 「油返しの方法」
▶ 調理後のお手入れ 「洗浄の方法」
▶ 焦げついたときの対処法
▶ 頑固な焦げつき、サビの取り除き方
▶ おすすめの鉄フライパン紹介
初めて使う時が "とても肝心"
どの鉄フライパンでも、初めて使う時に必要な作業「油ならし」。
その理由は、油を馴染ませることでサビやこげつきを起こりにくくするためです。
ひと工夫するだけで、調理がしやすくなり、道具も長持ちするんです!
【油ならしの方法】
①弱火から中火で2~3分加熱。
※電磁調理器の場合は急激に温度が上がると、変形や破損の
恐れがあるため、初めから終わりまで「弱」で加熱してください。
②手で触れるくらいまで冷ます。
③食用油を鍋肌にまわし入れる。
※油の量の目安:
・フライパン(1/2~1カップ)
・小さいフライパン&玉子焼(1/4~1/2カップ)
④弱火で3分加熱。
⑤オイルポットに油を戻す。または適切な方法で油を処分する。
⑥鍋が冷えたら、油がなじむようにキッチンペーパーで内側をまんべんなく拭く。
※油がしっかり塗られていないとサビの原因になります。
※油ならし後に調理しない場合はこのまま保管してください。
調理前のお手入れ 油返しの方法
「油返し」という調理前のひと手間で、焦げ付きを防ぎ、調理がしやすくなります。調理もスムーズに、長く使い続けるための大切なひと手間です。
【油返しの方法】
①中火で加熱。
※電磁調理器の場合は急激に温度が上がると、変形や破損の
恐れがあるため、初めから終わりまで「弱」で加熱してください。
②食用油を鍋肌にまわし入れる。
※油の量の目安:・フライパン(1/2~1カップ)
・小さいフライパン&玉子焼(1/4~1/2カップ)
③油煙が出始めたら火を止める。
④オイルポットに油を戻す。または適切な方法で油を処分する。
⑤油返し完了です!
★調理に必要な適量の油を入れて調理を始める。
★油が馴染むと、鉄鍋は全体がつやつや黒色になります。
調理後のお手入れ 洗浄の方法
「鉄フライパンは洗剤で洗うのはいけない」とよく聞きますが、それにはれっきとした理由があります。
それは使い込んでいくうちに馴染んだ油がサビからフライパンを守ってくれているからなのです。
洗剤を使って洗ってしまうとせっかく馴染んだ油が流れてしまい、かえってサビやすく、焦げやすくなってしまいます。
サビにくくするための調理後のお手入れ方法をご紹介します。
【調理後のお手入れ 洗浄の方法】
①鉄鍋が温かいうちに、タワシやささらを使ってお湯で洗う。
②火にかけて水気をとばす。
③内側に油をキッチンペーパーなどで薄く塗る。
④お手入れ完了!
※しつこい油よごれは、スポンジに食器用洗剤を付けて洗ってください。
ただし油膜が取れてしまうので、火にかけて乾かした後、油を内側・
外側に薄く塗って収納してください。
※長い間ご使用になられない場合は、サビを防ぐために、内側・外側に
油を薄く塗って、湿気の少ない場所に収納してください。
焦げついたときの対処法
【焦げついたときの対処法】
①お湯を入れて煮立たせ、焦げをふやかす。
②タワシで焦げをこすり落とす。
②火にかけて水気をとばす。
③内側に油をキッチンペーパーなどで薄く塗る。
④お手入れ完了!
頑固な焦げつき、サビの取り除き方
使い続けるうちにサビてしまったり、保管してる間にサビてしまったときの鉄鍋を再生する方法があります!
それに鉄鍋はこの「再生」を何度も行うことができるため、長く愛用できるのです。
【頑固な焦げつき、サビの取り除き方】
■用意するもの
・クレンザー
・亀の子たわし
・金だわし(サビがひどい場合)
①クレンザーでゴシゴシと磨いてサビやこげつきをこすり落とし、 全体をさらに磨いて油膜を取り除く。
※落とした部分は地の鉄が表れて他の場所とは色が変わっていますが、
油ならしをすることで再び使えるようになります。
②水洗いして水気を拭き取る。
③中火で2~3分加熱し火を止め、手で触れられる程度まで冷ます。
④0.25~0.5カップの食用油をまわし入れ、弱火で3分程度加熱し、油を
オイルポットに戻す。
⑤油が馴染むようにキッチンペーパーでまんべなく拭いたら再生完了!
※サビを落とした部分がまわりと色が違っても、使い込むうちに馴染んできます。
おすすめの鉄フライパン
藤田金属
重い、硬いといったイメージが浮かぶ金属を、軽い、優しい、便利な金属へ加工することで、もっと毎日の生活に寄り添う藤田金属の鉄フライパン。表面には独自の加工方法のハードテンパー加工を施し、始めから油なじみされた状態で使いやすさも〇。
tetu 鉄鍋片手
日本の鋳物師発祥の地とも言われている大阪・河内で、手作業で砂型をつくり伝統の技術で仕上げた鉄鍋です。トースターやグリルに入る大きさで、取手は持ちやすく、ソースや汁物を注ぎやすい形にするなど使いやすいデザインを追求。鉄鋳物をもっと日常的に使って欲しいというデザイナーの想いが込められています。
ambai
焦げ付きやこびりつきを抑える表面加工に持ち手は熱くなりすぎないチーク材の木製ハンドルで使いやすさとデザインを兼ね備えたフライパンです。
上手に使えば便利で長持ちする鉄フライパン、大事にお手入れも重ねれば使いやすさも愛着も生まれてきますね。
ぜひお気に入りの鉄フライパンを見つけてみてください。
以上、「簡単なお手入れでずっと使える!鉄フライパンのススメ」でした。